若い世代も高齢世代も自分が老後を迎えたときのことが心配だと思っている人は多くいると思われます。
そういった状況では、やはり老後にどれだけのお金を残していけるのか?そもそもいくら必要なのか?という点が気になると思うのです。
老後どれだけの期間生きて、その期間でどれだけの支出をするのか?
トータルで必要な金額の目安などを知っておくと、良い目標ができて計画的に老後の資金を作ることができると思われます。
老後資金の必要な最低金額はいくらか?
老後資金は年金以外でいくら貯める必要があるのか計算しましょう。
まず高齢者世帯(夫婦2人)の1ヶ月の支出額は約27万円と言われます。また65歳で退職して85歳までの20年間生きるとした場合、一生の必要額は以下になります。
1ヶ月の支出額 | 1年間の支出額 | 20年間の支出額 | |
---|---|---|---|
標準的な暮らしの支出 (夫婦二人) |
約27万円 | 約324万円 | 約6,480万円 |
厚生年金(夫)+国民年金(妻) (一般的な家庭の年金受給額) |
約23万円 | 約278万円 | 約5,560万円 |
差額 (支出-年金受給額) |
約-4万円 | 約-46万円 | 約-920万円 |
1年で324万円、20年間で6480万円が必要となります。ただし、実際は日本の平均寿命はもっと長いためこれでも少なく見積もっています。
一方退職後は年金の収入がありますよね。以下の記事で記載したのですが一般的な夫婦2人世帯のケース(厚生年金(サラリーマンの夫)+国民年金(専業主婦の妻))だと年金の支給額は月約23万円。年額278万円です。
【関連記事】年金はいくらもらえる?国民年金と厚生年金と年金受給額(支給額)の関係
この時点で年金受給額より月の生活費の方が大きく赤字です。
最も上記の支出額はサンプルです。平均的な額なので最低限の生活をする場合もっと額は低くなる。また旦那が自営業など厚生年金を支払ってない場合年金の受給額がもっと減るなど変動要因は多いです。
また上記はあくまで生活費、なので想定外の出費もあります。日本の場合は健康保険制度が手厚いので、医療費はそこまで高くないですが+αの貯金も欲しいところです。
老後資金のゆとりある生活の必要額はいくらか?
先程の27万円という支出額はあくまで最低限。旅行したりお孫さんにお小遣いをあげる、家のリフォームをするなど「ゆとりある生活」をする場合、1ヶ月あたりの支出額は少し増えます。
ゆとりある生活の場合月に約35万円必要とされます。
1ヶ月の支出額 | 1年間の支出額 | 20年間の支出額 | |
---|---|---|---|
標準的な暮らしの支出 (夫婦二人) |
約35万円 | 約420万円 | 約8,400万円 |
厚生年金(夫)+国民年金(妻) (一般的な家庭の年金受給額) |
約23万円 | 約278万円 | 約5,560万円 |
差額 (支出-年金受給額) |
約-12万円 | 約-142万円 | 約-2,840万円 |
大分不足額が増えました。
老後資金はどうやって捻出する?貯め方
定期預金
これは最も簡単な方法で、リスクもほぼないです。
しかし、これだけで老後資金全てを賄うことはおおよそ不可能なので、定期預金は重要ではありますが、他の手段も同時に必要となります。
不動産投資
不動産自体の需要は常に存在し続けるため、リスクという意味では低い部類に入ると思われます。
そして、固定収入が長期間にわたり発生し続けるため、老後の年金の足しにすることも可能です。
しかし、きちんとした物件の見極めなどが必要になるため、リスクの低い不動産投資を行うための事前の勉強はある程度必要です。
投資信託
投資に関する知識や経験がない人が、自分のお金を投資のプロに預けて資金を増やしてもらう方法になります。
少額から始められるケースが多く、その分リスクも抑えられますし、プロが運用するので成果になりやすいという特徴があります。
もちろん、これに関しても投資先の投資信託に関しては見極めが必要になります。
支出を減らす
誰にでも簡単にしやすい老後資金の作り方と言えばこれでしょう。
若いときから毎月、毎日の支出に関して敏感になり、少しでも抑えられるようなお金の使い方をすることで、余る金額が増えますから、それが老後の資金にもなるのです。
他の方法と組み合わせて、日々実践していくことをおすすめします。