コラム

GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)とは?何をやっている組織でどんな投資や運用をしているのか

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GPIFというものを聞いたことがあるかもしれません。

今回このGPIFについての内容を解説していきます。

GPIFとは?概要と国の関連性。読み方は?

GPIFとは年金積立金管理運用独立行政法人の意味であり、厚生労働大臣から寄託を受けて年金積立金の管理と運用を行います。

GPIFの正式名称はGovernment Pension Investment Fundで英語も漢字表記も長いため読み方としてはジーピーアイエフが一般的です。

日本では国が年金保険料を集め公的年金積立金(厚生年金と国民年金)として預かっています。

集めた預金は厚生労働大臣の命によりGPIFが運用を行います。

具体的にはGPIFがさらに信託銀行や投資顧問会社など運用受託機関に投資を行い、国内外の債券市場や株式市場で運用&運用収益を上げて年金給付の原資とします。

このGPIFは運用資産約130兆円の巨額のマネーを取り扱っており、世界最大の年金基金と呼ばれています。

今は高齢者が増加し出生率も低下し若者が少なくなっているので、年金の枯渇対策としてGPIFでの運用益が注目されています。

GPIFの資金運用方法。基本は投資信託

日本の公的年金制度はサラリーマン、自営業者など現役世代が保険料を支払い高齢者に年金として給付する仕組みです。

ただ保険料全てが年金給付に充てられわけでなく、余剰分はGPIFの運用資金として運用を行います。目的は現役世代の保険料の負担が大きくならないよう収益を上げるためです。

公的年金の積立金約130兆円を使って国内外債権や株式などの金融商品に投資しますすが、GPIFのポートフォリオとしては国内債券、国内株式、外国債券、外国株式があります。

ポートフォリオの内訳は

国債が35%
外債が15%、
国内株式25%、
外国株25%

となっています。公的年金は性質上、長期的に安全かつ効率的に運用が求められるためハイリスクハイリターンなFXや仮想通貨などは選ばれません。

またリスク分散を意識し複数の投資案件に分散させる傾向があります。

国債はこの中でも特に安全ですが、国債よりも株式の割合が多いです。これは年金の運営が国債の利回りだけでは運用でないためです。

積立金を分散投資による運用で保険料の負担を大きくしないように努力しています。

GPIFの投資運用実績

私たちの負担を軽減するために行っていることとはいえ、GPIFの運用実績は気になるところです。

2017年のデータを見てみると2017年7月から9月期の運用実績は4兆4517億円の黒字になりました。この黒字になった原因は国内外の株式相場が回復したことが追い風になったようです。

9月末時点の運用資産は156兆8177億円となっており、6月時点の運用資産149兆1987億円から拡大して過去最高のものとなり、7月から9月期の運用利回りはプラス2.97%でした。

リスクのあった株式が収益の押し上げとなり、国内株が1兆7959億円、外国株が2兆349億円の黒字になりました。国債も784億円の黒字を確保して、外国債も5399億円の黒字になりました。

このようにGPIFで運用をして2017年度は利益を出して黒字になりました。

GPIFの投資市場の影響力について

GPIFが運用しているため、これらは投資にどのように影響をしているか気になるかもしれません。

GPIFが抱える資産規模は額が非常に大きいため世界中の投資家の的にもなっています。実際市場と投資家に及ぼす影響はあります。

ただGPIF自身はGPIFの投資運用は超長期投資であるため、株式市場に与える影響は限定的であると発表しています。

運用実績と株への影響に関しては、大規模な影響力はないと言われますが、少なからず限定的な株価の変動に影響を与えると言われるため、投資の際にはGPIFの動向を見る投資家も多いです。

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