社内ニートとは会社内でニート状態になっている従業員を指す言葉で、通常のニートとは違い、会社に属しているため、客観的に見ればニートではありません。
しかし、会社の中にはいるが、実際に仕事をする機会がなかなかないため、実態がニートに近いためにこういった言葉が使われています。
社内失業と言われるケースもありますが、通常のニートとの違いは働く意欲はあり、会社と雇用契約は結んでいるものの、仕事が与えられないので、仕事ができないという点です。
社内ニートの特徴
・とにかく暇
社内ニートは仕事を与えてもらえない人が多く、やることがないという人もザラにいます。
したがって、常に暇そうな態度をとるしかないということも多いのです。
・暇だが仕事をしている振りをする
実際、社内ニートは暇なのですが、暇であること、仕事を与えてもらえていないことを周囲に悟られたくないために、仕事をしている振りをします。
周囲からは忙しそうに見えても、そこで行われているのは仕事ではなく、仕事をしている振りなのです。
・年齢は若い
社内ニートの特徴の1つとして若年層が多く該当するという点が挙げられます。
新入社員も含めて、20代などの若手社員が社内ニートになっていることがよくあるのです。
社内ニートになる原因
社内ニートになる原因とも言える特徴としては、会社から見たときに面倒な人間という点があるでしょう。
いろいろな理由により、仕事をやらせない方が得策だと会社から判断されてしまっているのです。
1番の理由としては、単純に仕事ができないということで、会社は採用した人間を仕事ができないという理由のみではクビにできないため、雇ったままでいないといけないケースが多々あります。
しかし、本来はクビにしたい存在である以上、仕事をやらせることはかえってマイナスの状況を生む可能性があるのです。
クビにできないならば、仕事をさせないでそのままにしておくのが良いという判断を会社がした場合に社内ニートが生まれます。
要するに、仕事をするための能力が欠如しているということが理由で社内ニートになってしまうのです。
あとは頼まれた仕事をよく断るとか、後にしてほしいと言ってくるなど、別の理由でこの人に仕事を任せない方が良いなと判断されたケースでも該当します。
社内ニートの扱い
社内ニートは仕事をしていませんが、所定の給料は貰えます。
したがって、非常に楽な状況と考える人もいますが、本人はそうは思っていないことが多いです。
仕事を与えてもらえない時点で、会社からはお荷物扱いというのが感じ取れるわけですから。
また、仕事がない状況を周囲に見られたら辛いですし、仕事をしている振りをするのも辛いでしょう。
そして、社内ニートに対する扱いはどうか?というと、羨ましいという声よりは可哀想とか、ああはなりたくないというような声も多いです。
だから、社内ニートの扱いは社内ではお荷物だが、世間からの扱いとしては仕事ができない負け組のような感じとなっているのです。
しかし、そもそも働きたくない気持ちが強い人からすると、社内ニートはむしろ勝ち組に映るということもありえますが。
社内ニートはどう脱却したらいい?
社内ニートになってしまうと、それ以降仕事を与えてもらえない状況が続くので、挽回することが難しいのです。
チャンスがあればアピールによって、再び仕事を与えてもらうということはできるっでしょうけど、社内ニートは仕事が回ってこない状況なので、チャンスが一切ない状況に近いです。
すると、その会社にいる限りは社内ニートから脱却するのはかなり難しいと言えます。
だから、社内ニートを脱却するには会社を変えるしかない、つまり転職をするのが1番の近道であると言えます。
転職をしなくても、上司などに気を配ったりして自分の印象をよくするなどの方法で、再び仕事をやらせてもらえるという可能性がないわけではないのですが、現実的に成功する可能性は高くはないと思います。
したがって、現実的な手段として転職をするというのは頭の中に入れておいた方が良いと思います。